代表理事挨拶 団体概要・沿革 役員・会員紹介 事業・決算報告 事業実績・ご提案
情報誌「りぃふ」 会員募集 アクセス English ホーム
New3R(リデュース、リユース、リサイクル+リターン)の理念を踏まえた
官民協働による家庭ごみの分別収集システムの構築プロジェクト
 2014年4月からソロモン諸島、カダルカナル島にある首都ホニアラ市を対象とした独立行政法人国際協力機構(JICA)の委託事業「草の根技術協力事業」(2014〜2016年度の3カ年事業)が始まります。
 このプロジェクトでは大洋州地域廃棄物管理改善支援プロジェクト(J-PRISM)が提唱するNew3Rの考え方を基本に事業内容を検討しています。
最新の情報
ソロモンレポート−34 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
プロジェクト終了にあたって

 20144月から始まった当事業も20173月末をもって、無事、締めくくることが出来ました。ホニアラ市での大洪水の影響によって専門家派遣時期の延期から始まり、どうなることかと思いましたが、最後まで続けてこられたのも、日本の皆さんからのご支援・ご協力があったからこそだと思います。本当にありがとうございました。3年間の活動報告書を作成しています。ご関心のある方はぜひご連絡ください。また、当協会がJICAに提案した当事業のフェーズ220177月〜 20223月の約5か年事業とを組み合わせたして承認されました。対象地はフェーズ1に引き続きソモン諸島ホニアラ市で、「持続可能な地域づくりに向けた官民協働による環境学習推進プロジェクト」をテーマとしており、フェーズ1で作った基盤をさらに強いものにするために自然教育・ごみ教育など総合的な環境学習システムの整備行います。引き続き、ソロモンプロジェクトを応援いただけますと幸いです。Tangio Tumas“ありがとうございました”

ソロモンレポート−33 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
国内での報告会を実施しました

201738日に、国内での報告会を実施し、西宮市民・関係企業から34名に参加いただきました。報告会では、3年間の活動について報告を行い、現地派遣メンバーの新明和オートエンジニアリング梶A潟潟梶[フ、甲東エココミュニティ会議の皆さんからも現地の課題や感想をお話いただきました。

ソロモンレポート−32 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
現地での最終シンポジウムを実施しました

201722日に現地でのプロジェクトのまとめとして、最終シンポジウムを実施しました。シンポジウムにはホニアラ市官民協働会議のメンバーを中心に50名に参加いただきました。 ”As the First Step to Build Sustainable Future(持続可能な未来づくりへの第一歩として)”というスローガンのもと、シンポジウムではプロジェクトの活動内容の報告を行い、3年間の取り組みの一連の流れを理解していただけたのではないかと思います。また派遣メンバーとして甲東エココミュニティ会議から1名、今回のシンポジウムに参加頂き、地域でのごみ減量活動の意義についてお話頂きました。
市長のスピーチではプロジェクトへの感謝のコメントと今後の市役所の対応として「ペットボトル収集の継続」、「協働会議との連携」、「ホニアラ市環境条例の制定」を行うことが宣言されました。さらに市長からシンポジウムに参加していた民間収集事業者に対し、家庭ごみ収集事業への協力について感謝の言葉が贈られ、改めて官民の意思疎通を図る場となりました。 今回のプロジェクトで私たちが関わった3年はホニアラ市にとっては短い期間だったと思います。幅広いコミュニティ関係者への意識啓発活動などの研修は実施できませんでしたが、本事業による研修や日常のやり取りを通してホニアラ市役所職員にはプロジェクトのコンセプトと活動方法を理解していただいたと思っており、今後、協働会議のメンバーと協力しながら、活動を続けてくれると期待しています。

ソロモンレポート−31 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
JICA理事長がソロモンを訪問されました
201611 13 日〜 15 日の期間、JICA の北岡理事長がソロモンを訪問され、ラナディ最終処分場において、プロジェクト説明を行いました。またLEAF JICA 関西より受託している課題別研修の過去の参加者及び昨年当事業で招聘した協働会議関係者にも集まっていただき、当事業と課題別研修、JICA 技術プロジェクトのJ-PRISM との繋がり及び協働の意義について紹介しました。 2014 年から始まったプロジェクトも残すところ、あと4 ヵ月余りとなりました。現地では、2 月にまとめの報告会を行い、活動の締めくくりとなります。
ソロモンレポート−30 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
パイロットコミュニティでの取り組みについて

2016921日、22日にはパイロットコミュニティであるNaha3においてホニアラ市役所職員と一緒に家庭ごみの分別方法についての啓発活動を行いました。分別方法のデモンストレーションには、子ども達や女性を中心に50人以上の方が参加し、同コミュニティに住んでいるホニアラ市環境保健部職員が家庭から出るごみを生ごみ・資源物・その他への分け方を実演した他、各家庭において生ごみを土に返すリターン方式の取り組みを進めるため、約50本のシャベルの配布を行い、生ごみの処理法についても実演しました。住民の方からは『以外と簡単に出来るんだ』『これなら我が家でも出来そう』などと声が上がっていました。デモンストレーション終了後には、Naha3コミュニティの副自治会長より啓発活動とシャベル配布についての御礼の言葉を頂きました。またペットボトルについては、9月末から月2回の頻度で分別回収を始めました。今後、他のコミュニティにも活動を広げて、ごみ分別を推進していく予定です。

ソロモンレポート−29 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
家庭ごみ排出地点実態調査を行っています
 初年度に行った家庭ごみ排出地点実態調査をホニアラ市役所からの要請により、民間業者委託エリアである(Zone710)についても行うこととなり、1年半ぶりに収集トラックの後をついてホニアラ市内を走っています。現地では、基礎調査が行われていないことが多く、今回の調査が客観的なデータとして、市役所に活用頂ければと思います。
調査で記録係の市役所職員 民間委託業者による収集の様子
ソロモンレポート−28 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
ポスターコンペティション表彰式・展示会を行いました

 201668日、環境省主催の環境デー(Environment Day)イベントで、ポスターコンペティション出展作品の展示と受賞者への表彰を行いました。学校の授業の一環として参加していた学校もあったようで、たくさんの子どもたちがポスターを見にきてくれました。また授賞式ではソロモン滞在中の小川理事、協働会議教育分科会メンバーより賞状と副賞の授与を行って頂きました。また今回、当協会の有吉理事が取り組まれているバトンバッグプロジェクト(https://www.fukuiku.net/teaching/handmade/batonbag.html)に協力いただき、上位50名の参加者に日本の高校生たちがデコレーションしたエコバッグをお渡ししました。

ポスター展示会の様子 表彰式の様子
ソロモンレポート−27 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
ポスター審査会を行いました

 2016526日、協働会議教育分科会の活動の一環として実施したポスターコンペティションの審査会を行いました。ホニアラ市内4校から集まった82点を教育分科会メンバー、市役所職員で審査を行い、”No Littering(ポイ捨て禁止) ””Waste Segregation(ごみ分別)”Plastic Bottle Segregation(ペットボトル分別)”の各テーマより上位3位を決定しました。6月に行われる環境デーで表彰式を行う予定です。また集まった全ての作品は今年度の西宮市環境パネル展に出展予定です。

審査会の様子 審査会の様子
ソロモンレポート−26 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
ソロモン諸島大学の学生が最終処分場を見学しました
 201656日、昨年度JICA課題別研修参加者でソロモン諸島大学(Solomon Islands National University)講師のメアリー氏の廃棄物管理授業の一環で、学生約40名が教室で簡単な講義を受けた後、ラナディ最終処分場の見学に訪れました。メアリー氏は西宮市で学んだごみ学習指導(例:土に還るもの、還らないものの実験・家庭におけるごみ量調査)を現地で実践しています。学生達は初めてダンプサイトを訪れたとのことで、興味深そうにホニアラ市の廃棄物処分の現状を学んでいました。卒業後、ソロモンの即戦力となる学生の方達にとって、とても良い機会になったと思います。
SINU学生ダンプサイト視察 SINU講義の様子
ソロモンレポート−25 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
圧縮梱包器が到着しました

 201655日に、待ち焦がれていたペットボトルの圧縮梱包器がホニアラに到着しました!港からダンプサイトまで輸送し、現地の職員たちと知恵を出し合い、力を合わせ、翌日、無事に倉庫に設置することが出来ました。今後、パイロットエリアから集められたペットボトルを圧縮することからスタートしていきますが、手始めに、倉庫横の業者から廃棄された製品にならないペットボトルの山も出来てから処理していく予定です。

圧縮梱包器試運転 圧縮梱包器搬入
ソロモンレポート−24 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
訪問団活動の様子-後半-

 4月14日に半年ぶりとなる協働会議総会を実施し、訪問団の皆さんにも参加頂きました。今回から、進行を議長であるファタイ市長にお願いし、分科会の進捗状況についても、それぞれ代表者に発表を行って頂きました。草の根プロジェクトも最終年度に入り、現地の方だけでも運営できるよう少しずつ役割を移行しています。
 今回、初めて参加頂いた方もおられましたが、積極的に発言する姿が見られ、コミュニティにおける啓発活動一つにしても、様々な団体が異なったコミュニティで違うテーマで実施していたりすることが分かり、良い情報共有の場となりました。

 官民協働会議という名前の通り、様々なステークホルダーの繋がりを作り、プロジェクトのコンセプトを広げていってもらえればと思います。
 同日午後からは市役所マネジメントに対して今回の訪問団滞在の成果報告を行いました。特に収集ルート改訂及び車両メンテナンスについて作成した資料を見せながら説明を行い、副シティクラークより『今後の行政判断に非常に有益な資料を頂けた。』と感謝の言葉を頂きました。
 今回の専門家派遣では、プロジェクトメンバーの皆さんより専門家としてのたくさんのご意見を頂くことが出来ました。今後プロジェクトの活動に活かしていきたいと思います。遠いソロモンまでお越し頂き本当にありがとうござました。

協働会議の様子 集合写真
ソロモンレポート−23 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
訪問団活動の様子

 到着翌日の410日はプロジェクトメンバー内で今回の訪問目的やスケジュールについて確認を行いました。
 411日は午前中にJICAソロモン支所、在ソロモン日本国大使館を表敬訪問。午後からは市役所執行部と協議を行い、今後の方向性、スケジュール等について話し合いました。市長をはじめ、シティクラークや他の執行役の方々にも参加頂き、充実した議論となりました。その後、ラナディ最終処分場を訪れ、プロジェクトで建設した倉庫や、J-PRISMプロジェクトで実施されたリハビリテーション後の様子を視察しました。

 翌日、午前中はWorks Divisionのドライバーとクルー、協働会議収集ルート分科会のメンバーに集まってもらい、前回の分科会ミーティングで提案されたワークショップ兼研修を行いました。ワークショップの中では、まず、現場の職員が考えている収集の問題点を整理し、どのような対策が出来るかを話し合いました。収集車がすぐに故障してしまうという意見が多く、プロジェクトメンバーからは日々の出発前・帰着後の点検で大きなトラブルを防げるのではと助言を頂きました。その後、あらかじめ作成しておいた仮のスケジュールを提示し、どれくらいの時間で各エリアを回るのが現実的か意見を出してもらいました。職員からは「その地域は各排出地点が離れているから数は少ないが時間がかかる」や「この地域とこの地域を組み合わせれば半日で終わるはず」などの発言がありました。今後、これらの意見を取りまとめ、再度スケジュールを組み直し、試験的に運用を行う予定です。
 また午後からは収集車の定期点検・修理を担当している整備士の代表2名からヒアリングを行い、現在どのようなメンテナンスが行われているのか、ドライバーと整備士の担当範囲について確認しました。収集車を出来るだけ長持ちさせるために、日々のメンテナンスが重要です。新明和工業()、椛蜑hの各専門家からの提案で、ドライバーが毎日出発前、及び帰着後の収集車の状態を記録するためのチェックシート、定期点検の際に整備士が使用するチェックリストを作成して頂き、その後、実際に車両を使ってご説明頂きました。
 特に車両の洗浄などを日常的に行うことで、車両が長持ちするということを繰り返し伝えて頂きました。今後、担当者が継続して実践していくようモニタリングを続ける予定です。

ごみ収集前の準備体操 ごみ収集車の定期点検指導
ソロモンレポート−22 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
プロジェクトメンバーがソロモンを訪問しましたPart2

 201649日〜15日の期間、昨年に引き続き、プロジェクトにご協力いただいている当協会会員企業の新明和工業()、(株)大栄、から1名ずつ、そしてプロジェクトマネージャー補佐の浅利理事がソロモンに専門家派遣されました。
 昨年4月の訪問から1年経ち、今回はより具体的な助言、指導が行われました。

市役所執行部と左から
新明和工業(株)、(株)大栄
浅利理事
ごみ収集車の清掃指導
ソロモンレポート−21 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
協働会議各分科会が活動を進めています
 222,29日に教育分科会ミーティングを行い今後の方向について協議が行われました。2016年の活動の一つとして昨年度メンバーより提案があった、学校向けのポスターコンペティションを実施することとなり、全メンバーで対象校、テーマ、評価方法などを協議し、SINU講師であるMaryを中心に各テーマについての背景をまとめた資料を作成しました。このコンペティションのねらいは、当事業で推進する家庭レベルでの分別について教員、児童、生徒が理解を深め、市民に発信するためにポスターを作成してもらい、今後、コミュニティでの啓発材料として活用するというものです。314日から18日の期間に対象校13校を訪問し、主に教員向けの説明会を行いました。いくつかの学校では全教員が集まって話を聞いて下さり、廃棄物問題への関心の高さが伺えました。ポスターコンペティションの締め切りは429日で、集まった作品は2016年度のEWC環境パネル展にも出展予定です。
 ペットボトル・有機ごみ分科会については、カウンターパートのMercyが今年度の活動計画としてパイロットコミュニティ(Naha3)における家庭ごみ分別推進プログラム(ペットボトル・生ごみ)を作成し、323日に行われたペットボトル・有機ごみ分科会合同ミーティングで提案し採択されました。当事業で調達したシャベルも各家庭に配布される予定です。

 46日には収集ルート分科会のメンバーがミーティングを行いました。調査から得た片寄ったゾーン分け、効率的でない収集スケジュールなど、現在の問題点を共有し、今後の方向性について話し合いました。また、ドライバー、クルーからも意見を聞いてスケジュールに反映した方がよいのではないかとの提案があり、実際に現場で作業を行っている職員を集めてワークショップを開くことが決定しました。
 ゆっくりゆっくりのソロモンペースにも焦らず支援していければと思います。
ソロモンレポート−20 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
ペットボトル保管庫の譲渡式を行いました
2ヶ月の日本滞在を経て、私は2016129日に真冬の日本から常夏のソロモンへと戻って来ました。本事業内では、今回がおそらく最後の派遣となります。昨年も感じたことですが、暑い場所から寒い場所への適応は早く出来るのですが、寒い場所から暑い場所への適応には少し時間がかかるようです。(私だけかもしれませんが…)ソロモンに戻ってからしばらくは動かなくても大量の汗をかくような状態でした。
 そして21日から、ホニアラ市役所に復帰し、カウンターパートである環境保健部の職員と打合せを行い、いよいよ最後の1年が始まりました。
 219日には、昨年、建設を行ったペットボトル保管庫の譲渡式を実施し、JICAソロモン支所長立ち合いのもと、ホニアラ市役所へ、無事譲渡することが出来ました。4月末には圧縮梱包器が日本から到着する予定で、今後ホニアラ市役所と協力しながら、資源としてのペットボトルを圧縮・保管するというシステムを構築します。 きっと残り1年もあっという間に過ぎていってしまうと思いますが、カウンターパートの同僚を中心に継続して家庭ごみの分別収集が推進されるよう、当事業を進めていきたいと思います。
ペットボトル保管庫 ペットボトル保管庫譲渡式
ソロモンレポート−19 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
西宮市でホニアラ市関係者に対する研修を行いました
 20151125日〜123日の期間、西宮市において、ホニアラ市関係者に対する研修を実施しました。これに伴い、私も研修員3名と共に一時帰国しました。
 昨年度はホニアラ市役所職員を中心に構成していましたが、今回は協働会議参加者(議長:ホニアラ市長、副議長:観光省職員、教育分科会メンバー:教育省職員)を中心とした構成となりました。研修期間中は、西宮市内の学校、環境学習施設、エココミュニティ会議、廃棄物に関係する企業の視察、また西宮市長への表敬訪問などを行いました。研修を通して、地域(行政・企業・市民)が一体となってごみ減量を推進していくことの意義を理解してもらえたのではないかと思います。またペットボトルの保管施設やリサイクル企業への視察では、分別や圧縮梱包の様子を実際に見て頂くことが出来、現在ホニアラ市でごみとして扱われているペットボトルが資源となる可能性について、具体的にイメージを持ってもらうことが出来たと思います。
 今後はホニアラ市内における適正な廃棄物管理のシステムを構築するとともに、市民への啓発活動を進めていくことが課題となります。今回の視察を通して、市長のリーダーシップが進み、他ステークホルダー(特に教育分野・観光分野)がそれをサポートする形に繋がればと思います。
JICA関西に表敬訪問 小学校へ視察
ソロモンレポート−18 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
国家廃棄物戦略ワークショップで事例紹介を行いました
2015112日〜5日に行われた環境省主催の国家廃棄物戦略会議ワークショップでカウンターパートであるホニアラ市環境保健部職員のMercyが当事業について事例紹介を行いました。ワークショップには、ホニアラ市内だけでなく、各州の廃棄物担当者やその他のステークホルダーが参加されており、事業について知って頂く良い機会となりました。
ソロモンレポート−17 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
プロジェクトオフィスを設置して頂きました
 ホニアラ市長、シティクラークのご厚意でプロジェクトの執務室をメイン通りに面した市役所本庁一階に
設置して頂きました。今後は現地調整員、現地カウンターパートがこの部屋で勤務を行います。またホニアラ市
官民協働会議の事務局も兼ねることとなっており、今後は分科会のメンバーが会議を行えるように机などを設置する
予定です。
ソロモンレポート−16 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
ペットボトル保管用倉庫が完成しました
 9月からホニアラ市内東部のラナディ最終処分場内で建設が進められていたペットボトルの保管用倉庫が完成しました。建設業者の方、処分場担当者が迅速かつ丁寧に作業を行って下さったこともあり、着工から約2ヶ月での完成となりました。今後は、来年(2016年)に圧縮梱包器を日本から送って頂き、専用のごみ収集車を使ってペットボトルの分別回収後、処分場への搬入、圧縮、保管を行うシステム構築を進めていきます。処分場担当者のリクエストで倉庫は収集車と同じくホニアラ市役所カラーである、黄色と緑で塗装されました。
ソロモンレポート−15 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
ソロモン諸島国立大学で浅利理事による講義が行われました
2015929日にソロモン諸島国立大学(Solomon Islands National University、以下SINU)天然資源学部環境学科の学生約60名を対象に浅利理事が廃棄物管理についての講義を行いました。この授業は協働会議のメンバーでもある、SINUの講師のMaryが今年の67月に当団体が受託し、行ったJICA大洋州研修に参加し、アクションプランとして提案したものです。講義の中では廃棄物の基礎知識やプロジェクトについての説明も行い、学生の方が熱心に耳を傾けておられたのが印象的でした。今後もプロジェクトではSINUと協働し、生ごみのリターン実験などを行う予定です。
 
ソロモンレポート−14 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
コミュニティでのアンケート調査を行いました
2015927日にNaha3コミュニティにおいて家庭でのペットボトル使用に関するアンケート調査を行いました。
協働会議教育分科会のメンバーを中心に、計6名で約40世帯を訪問し、ペットボトルを一週間でどれくらい購入するか、飲料を飲み終わった後、どのように取り扱うかなどを調査しました。調査はデータの収集だけではなく住民への意識啓発の意味を含まれており、どの家庭もほぼ家族全員が集まって質問に回答して頂きました。このアンケートから得られた情報をもとに、ペットボトル分別の啓発資料作りを行ったり、実験的収集の収集頻度などを設定したりします。日曜日にも関わらず、協力いただいた皆さん、ありがとうございました!
ソロモンレポート−13 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
第三回協働会議が開催されました
 2015922日に第三回協働会議が開催され、16名の方に参加頂きました。会議の中では、各分科会の代表者による進捗状況報告が行われ、プロジェクトの方向性が間違っていないか、各ステークホルダーへの確認を行い、承認を得ました、3年間のプロジェクトもいよいよ折り返し地点に入ってきていることもあり、
浅利理事から残りの期間での活動と達成目標についてのお話がありました。今後は各分科会での活動をさらに進めていき、来春に第四回協働会議を実施する予定です。
ソロモンレポート−12 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
現地の様子
 第二回協働会議の後から各分科会でのミーティングが月に数回行われています。ミーティング内ではパイロットエリア(試験的に取り組みを行う場所)をどうするか、対象を誰にするかなど、より細かい内容について話し合いが行われています。
 一方、私(岸本)とカウンターパートである市役所環境保健部のメンバーは、分科会に情報を提供すべく6月から7月にかけて、市役所の敷地内で生ごみを土に還す実験を行いました。実際に、同僚の家庭から出てきた生ごみ(サツマイモの皮、キャッサバの皮、スリッパリーキャベッジの茎など)を持ってきてもらい、30cm×30cmの4つの穴を掘り、生ごみと種類の違う土、4つを混ぜ合わせて、その上に10cm程度土を被せ、生ごみが無くなるまでにどのくらいの期間が必要なのかを観察しました。

 第二回協働会議の後から各分科会でのミーティングが月に数回行われています。ミーティング内ではパイロットエリア(試験的に取り組みを行う場所)をどうするか、対象を誰にするかなど、より細かい内容について話し合いが行われています。
 一方、私(岸本)とカウンターパートである市役所環境保健部のメンバーは、分科会に情報を提供すべく6月から7月にかけて、市役所の敷地内で生ごみを土に還す実験を行いました。実際に、同僚の家庭から出てきた生ごみ(サツマイモの皮、キャッサバの皮、スリッパリーキャベッジの茎など)を持ってきてもらい、30cm×30cmの4つの穴を掘り、生ごみと種類の違う土、4つを混ぜ合わせて、その上に10cm程度土を被せ、生ごみが無くなるまでにどのくらいの期間が必要なのかを観察しました。

毎週木曜日に同僚とスコップを持って外に出て、ひっくり返して様子を見ます。その結果、イモ類の皮は2週間程度で大きいものを残して土に還るということが分かりました。
大きいものも4週間経過後にはほぼなくなりました。スリッパリーキャベッジの茎は4週間経過後も繊維質が多いためか、乾燥して容積は減ったものの、完全に土に還るには、もう少し時間がかかりそうでした。またすべての土で3週間経過頃からミミズが発見されるようになりました。同僚を巻き込んでの実験でしたが、生ごみ減量をシンプルな方法で行えるということは理解してもらえたかと思います。住民への指導の際にも必要となる経験なので、今後も上手く職員と連携していければと思います。
ソロモンレポート−11 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
第二回協働会議が開催されました
 201563日に第二回協働会議が開催され、24名の方に参加頂きました。今回は設立総会の際に承認された4つの分科会に分かれ、各座長を中心に分科会の活動内容について協議が行われました。
異なる分野の参加者が話し合いを行い、次の会議が開催される9月までの方向性や分科会の集まる回数等が決められました。会議の最後には、各分科会で決定したことを全体に向けて発表し、他のメンバーよりフィードバックが行われました。それぞれの強みを活かして、ホニアラのごみ問題解決に向けて進んでいければと思います。
ソロモンレポート−10 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
事業開始イベントが開催されました
422日(アースデイ)にホニアラ市中心部にあるアートギャラリーにおいて当事業の開始イベントが開催されました。午前中は、協働会議メンバーと訪問団の意見交換会を行い、甲東エココミュニティ会議の方より、現在まで取り組まれてきた地域においてのごみ減量について紹介がありました。協働会議メンバーは家庭ごみについての理解を深めるとともに、訪問団との交流を楽しんでいました。
 午後からは市民へのごみ減量及びペットボトル分別回収の啓発を含めたイベントが行われ、JICAソロモン支所長、環境省局長からご挨拶を頂いた後、ホニアラ市長よりプロジェクトの公式開始宣言を行って頂きました。またイベントの中では新しいごみ収集車を使ったデモンストレーションが行われ、子どもたちが合図とともに収集車にペットボトルを入れました。
当日はユースマーケットも同時に開催されており、約1,000名の来場者がありました。
  4月23日にはホニアラ市長、環境省、JICAソロモン支所への報告を行い、4月24日に訪問団一行は帰国の途に
 つきました。訪問団の皆さんが来ソ中には、現地紙Solomon StarとIslands Sunに何度も取り上げて頂き、多くの
 ホニアラ市民の皆さんにプロジェクトについて知って頂けたと思います。
  遠い日本からはるばるソロモンにお越し下さりありがとうございました。
ソロモンレポート−9 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
市役所職員への研修を行いました。

 21日には前日までの視察をうけて、実際にごみ収集にたずさわる市役所事業部(Works Division)の職員に向け研修を行いました。午前中はごみ収集担当者及び収集車ドライバーに向け、ごみ収集作業の安全管理について潟潟梶[フの安全教育担当者の方に講義を行って頂き、また午後からは新明和工業()の技術者の方を講師に実際にプロジェクトで日本から輸入した収集車を使いながらメンテナンス方法についての講義を行って頂きました。市役所職員はみんな真剣に講師の方々のお話に耳を傾けていました。ハード面だけでなく、ソフト面からの支援の重要さを感じました。
 後日談ですが、研修終了後、担当部署に行くと、収集車の外面だけでなく、中をしっかりと水洗いをする様子が見受けられたり、研修の感想を嬉しそうに話して下さいしました。実際に現場で働く職員の声もプロジェクトに活かせていければと思います。

 

ソロモンレポート−8 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
関係者との意見交換を行いました
 到着翌日(419日)は、訪問団の皆さんにホニアラ市内のごみの現状を知っていただき、アドバイスをいただくため、市内各所を視察しました。まず中央市場に行きごみ回収の様子を見学しました。この日は日曜日だったのでマーケット自体は閉まっていましたが、ホニアラ市役所のごみ収集担当者がショベルを使って山積みになったグリーンウエイストなどを収集車に積み込んでいました。その後、市東部にあるフィッシャリーマーケットで実際の現地の生活の様子を見学しました。午後からは2つのコミュニティを訪問しました。まず、大量に流れ着くペットボトルが問題となっている河口付近のコミュニティを訪問しました。このコミュニティは市中心を流れているマタニコ川の河口に位置し、上流から流れてくるごみが打ち寄せられ、浜辺に大量のごみが集まっています。
 次に、これから自分達で活動をはじめようとコミュニティコミッティ
(自治体)が立ち上がったばかりの市内東部のコミュニティを訪問しました。コミュニティに到着すると伝統的な衣装を身に着けた住民から歓迎を受けました。住民との意見交換会では、地域におけるごみ減量について活発に議論が行われました。
 
420日には、ホニアラ市長と面談を行い、今回の訪問目的や活動内容について説明を行いました。アルフレンス・ファタイ市長は訪問団を歓迎してくださり、プロジェクトについても非常に協力的な姿勢を示して下さいました。また午後からは市内の家庭ごみ収集の様子を視察した後、ラナディダンプサイトおよび
アルミ缶のリサイクル業者を訪問しました。
 
マーケットごみ視察 コミュニティメンバーとの交流  歓迎を受ける訪問団
ソロモンレポート−7 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
プロジェクトメンバーがソロモンを訪問しました
 2015418日から24日までの期間、プロジェクトマネージャーである小川理事、当協会会員企業の新明和工業()、潟潟梶[フ、地域代表として甲東エココミュニティ会議から1名、計4名のメンバーがソロモンを訪問しました。訪問の目的はそれぞれの視点からソロモンの現状を見て頂き、「ごみ収集車両整備」「ごみ収集作業の安全管理」「ごみ減量地域啓発」について現地の人々に直接指導、助言を頂くためです。一週間という短い間でしたが、すごく内容の濃い訪問となりました。
 これから数回にわたって、訪問団の活動の様子をご報告させていただきます。
 
 ホニアラ市長訪問  花飾りのプレゼント
ソロモンレポート−6 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
ホニアラ市官民協働会議の設立総会
 201548日に、ホニアラ市官民協働会議の設立総会が行われました。市役所、市民、企業、リサイクル業者、大学、女性団体、ユース、教会などから14団体29名の方に参加いただきました。総会では協働会議の議長、副議長、書記、会計が選出され、ホニアラ市長のアルフレンス・ファタイ氏が議長となりました。ファタイ市長は議長就任の挨拶で今後のプロジェクトへの期待と各ステークホルダーとの協働の重要性について述べられました。また4つのワーキンググループ(生ごみ、プラスチックごみ、教育・観光、収集ルート)が設置されました。今後はこのワーキンググループの中でそれぞれの活動内容についてより詳しく話し合います。浅利理事からはホニアラ市のごみについての基礎的なレクチャーと2015年の大まかなスケジュールについて紹介があり、それぞれのワーキンググループの活動の方向性についてもお話されました。日本の都市部も以前はホニアラと同じようにごみが溢れていたということに参加者からは驚きの声が上がっていました。
 会議終了後は最終処分場とコンポスト作りを行っている団体への視察を行いました。処分場に初めて訪れる参加者もおり、市役所担当者の話に熱心に耳を傾けておられました。 プロジェクトも2年目に入り、具体的な活動が今後スタートしていきます。今回設立されたホニアラ市官民協働会議はその中心となります。“Let’s think of rubbish as our responsibility”(ごみを自分たちの責任として考えよう)を合言葉に様々な繋がりでホニアラのごみ問題改善に向けて一歩ずつ前進していければと思います。
 
ホニアラ市官民協働会議のメンバー 最終処分場の視察
ソロモンレポート−5 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
日本のごみ収集車が到着
 2015313日に、今回の事業の目玉の一つであるごみ収集車がホニアラに到着しました!昨年のJICA大洋州研修でホニアラ市役所環境保健部長のジョージが来日した際に色を決めてもらい、ホニアラ市役所カラーである緑と黄色の収集車です。今後、4月に市民へのお披露目イベントを行い、ペットボトル回収専用の収集車として活躍する予定です。車には計量器も搭載されており、各家庭のごみの排出量を明確にすることによって減量の取り組みをすすめるねらいもあります。日本のたくさんの方の想いが詰まった収集車がホニアラ市内を走る日が今からとても楽しみです。
ソロモンレポート−4 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
ホニアラ市役所職員全員で清掃活動
 約2か月間の一時帰国後、2015116日より私(岸本)はソロモンに戻ってきました。真冬の日本から常夏のソロモンへ、今回は201511月まで、約10か月間の滞在を予定しています。さて、130日にホニアラ市役所職員全員で敷地内の清掃活動が行われ、私も参加しました。残念なことにごみ箱が街中に少ないことや教育面の課題もあり、歩いている人が平気で道にポイ捨てをしています。市役所の敷地内にも食べ終わった後のプラスチックごみや、ペットボトルなどが散乱しています。約2時間の清掃で、かなりごみが減り、見た目も美しくなりました。今回の清掃活動で、市役所職員が先頭になって市民への啓発活動に繋がればと思います。
ソロモンレポート−3 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
プレミーティングで事業概要を説明
 2014年11月14日に、保健省会議室で、ホニアラ市官民協働会議のプレミーティングが行われました。14団体22名(行政・企業・地域住民・ユース・大学・女性団体・リサイクル業者等)の参加がありました。ソロモンタイムでは会議が定刻の30分後、1時間後に始まることがよくありますが、今回は、定刻にはほぼ全員が到着されており参加者の関心の高さが伺えました。プレミーティングでは今回の事業概要説明や参加者の自己紹介を行った後、当協会の浅利理事の進行で来春の協働会議立ち上げに向けての話し合いを行い、各団体の視点から様々な意見が得られ、充実した議論となりました。様々なステークホルダーと面談を重ねるなかで、それぞれが持っている問題点を共有し、取り組まなければならない役割をはっきりさせ、各ステークホルダーがごみを自分たちの責任として考え、行動に移していくことが重要だと感じました。今回のプレミーティングがその第一歩になればと思います。
 プレミーティングの様子
ソロモンレポート−2 NPO法人こども環境活動支援協会職員 岸本 奈都子
基礎的なデータを集める作業から始めました
 2014年9月からプロジェクトの具体的な活動が始まりました。ホニアラ市にはごみ収集の大まかなゾーンは決まっていますが、それがどの道を通っているのか、一日に何ポイントくらいを回収しているのかなどのデータがありません。
そこでGPS機能付きのカメラを使って、収集車と一緒に収集ルートを回り、ごみ収集が行われているポイントの基礎的なデータを集める作業からはじめました。
 約2週間の調査で市役所が回収している全6ゾーン1,200ヶ所以上のポイントのデータを集めることが出来ました。また今回の調査では、データだけでなく、実際にコミュニティに入ることで、「収集が来なくて困っている」「いつ来るのか教えて欲しい」と訴える住民と収集車両や人手不足の問題を抱える市役所、両方の課題も見えてきました。今後、この収集したデータをもとに市民や市役所の職員とごみの現状を共有し、より効率的な収集計画をたてていくことが大きなねらいです。
 
排出拠点実態調査の様子
ソロモンレポート−1 京都大学環境科学センター 助教 浅利 美鈴
JICA草の根技術協力事業・ソロモンにて始動!
 事業名は「New3Rの理念を踏まえた官民協働による家庭ごみの分別収集システムの構築プロジェクト」。官民様々な立場からの様々な立場からの知恵と力を寄せ合って、ソロモン(首都ホニアラ)にて、家庭からのゴミ分別・収集を実現するのが、私たちのミッションです。現在、ホニアラ市では、ごみ減量の呼びかけやモデル地区におけるたい肥化等の施行等を行っていますが、一般的にはごみの分別はほとんど行われず、またごみ収集車の台数も限られているため、ゴミは増え続けポイ捨てなどによる不衛生な環境を作り出す原因となっています。
 解決に向けたキーワードはNew3R。基本的な考え方は3R(Reduce,Reuse and Recycle)と変わりませんが、特にRecycleについては、島嶼国特有の条件にあった新たな視点での検討が必要です。例えば世界中で当然のように行われているPETボトルのリサイクルですが、ソロモンを始めとする島嶼国では簡単にいきません。現状では、自国にリサイクルプラントを作るのは難しく、輸出するにも、輸送コストに見合うだけの量や密度にするのは困難なためです。今後、回収・中間処理・輸出(Export for Recycle;将来的には島嶼国内でのRecycleの可能性も)を実現するための方策を、実践的に検討する予定です。
ホニアラ市役所での関係者会議 市内上空からの地図を見ながら
事業概要を説明する浅利理事
穴を掘り、生ごみを土に戻す
子どもたちには初めての体験
NPO法人こども環境活動支援協会(LEAF)
 
〒662-0832 西宮市甲風園1丁目ゆとり生活館アミ1F
 TEL 0798-69-1185 FAX 0798-69-1186 E-mail kodomo@lear.or.jp