特定非営利活動法人
こども環境活動支援協会
L E A F
Learning and Ecological Activities Foundation for Children

国際交流事業
   国際的視点から見たこの一年 〜平成20年度〜


 LEAFでは、平成17年度より独立行政法人国際協力機構(JICA兵庫)より事業委託を受けています。
平成20年度は10月に技術研修「大洋州地域環境教育を通じたESD(持続可能な開発のための教育)の普及」事業、
この研修の事前調査のため8月に事務局長と有吉理事が大洋州に渡航。1月13日からは国家公務員を対象とした
人材育成に関する「マレーシア青年研修」、2月には「チリカウンターパート研修」が実施されました。
大洋州研修は3年目、チリの研修は昨年度より継続的に対象者を代えて行っています。
2月17日〜18日の2日間、JICA札幌より集団研修「都市生活型の環境問題」コース研修の講師依頼がありました。
3月4日〜10日まで米中日ESDスタディーツアーの受け入れをし、西宮市での事例や日本のESDについて視察、講義を行いました。
 また、昨年12月16日には独立行政法人環境保全再生機構地球環境基金の助成を受け
「都市近郊における農地の役割と持続可能な地域づくりを考える国際シンポジウム」を実施しました。
タイ、マレーシア、ベトナム、韓国、米国バーリントン市の活動紹介や「里山イニシアティブ」など、
甲山で展開している「農」の事業をより充実させていくために、国際的視野から「農」を捉えたシンポジウムとなりました。

JICA
「大洋州技術研修」
2008.10.07〜23
フィジー、マーシャル、サモア、ソロモン、トンガ、バヌアツ 計8名
大洋州地域の共通課題である廃棄物問題を
長期的な視点から解決に導くため、
各国の環境教育やESDの推進計画を進めるための技術研修を実施。
西宮市でのESDの取り組みや市内で循環を学べる「びん」について、
「ビンの一生バスツアー」で学びました。
独立行政法人
環境保全再生機構地球環境基金

都市近郊における農地の役割と
持続可能な地域づくりを考える
国際シンポジウム
2008.12.16
神戸女学院大学において開催。約100人の参加がありました。
まず京都大学大学院地球環境学堂教授の森本幸裕氏から、
日本の国土の4割を占める里山の重要性についてお話いただきました。
次に、米国、日本、マレーシア、ベトナム、韓国、タイの
研究者及び農園関係者などが
各国の農地保全や環境教育についての各国の実践事例を紹介。
最後は都市近郊における農地の役割と持続可能な地域づくりを考える
パネルディスカッションを行いました。
JICA
「マレーシア青年研修」
2009.1.14〜28
16名が参加。今回は国家公務員が対象であったことから、
自治大学や人事院で地方自治制度、国家公務員制度などを学び、
西宮では地域に根ざしたまちづくりを学ぶ研修となりました。
JICA札幌
「集団研修
『都市生活型の環境問題』
コース研修」
2009.2.17〜18
ブラジル、コロンビア、トルコ、ジンバブエから5人が参加。
1/20〜3/4の研修期間中、LEAFは2日間を担当し、
甲山自然環境センターの視察や、
西宮市における環境学習の取り組みについて講義を行いました。
JICA
「チリカウンターパート研修」
2009.2.10〜27
7名が参加。チリではJICAの支援で「地域住民を対象にした
環境教育モデル開発プロジェクト」を実施しています。
今回の研修は、「環境学習を通じた持続可能なまちづくり事業」について
モデル地域の自治体職員を主な対象者として行われました。
西宮市内施設、学校、企業を視察したほか、エココミュニティ会議に参加し、
環境を切り口にした地域づくりの取り組みを学びました。
米中日ESDスタディツアー
受け入れ
2009.03.04〜10
西宮市での事例や日本のESDについて視察、講義を行いました。
また、参加メンバーは3月8日のEWC環境パネル展の表彰式に参加しました。

「第16回
EWC環境パネル展」
2009.3.4〜8
西宮市市民ギャラリーにて開催。国内から510点。海外19カ国からも
133点の作品が届き展示されました。最終日の表彰式には、米中日ESD
プロジェクトのため訪日中のメンバーが参加し、LEAF理事メーガン・
キャンプ氏により「こども環境活動支援協会賞」が受賞者に手渡されました。
この10年間で作品の傾向がさらに広がり、地域の環境、福祉、平和学習の
取り組みの発表の場として重要な役割を持つ、深いものになったとの
高評をいただきました。

<今回パネル展への出品があった国>
・アゼルバイジャン共和国 ・ベラルーシ共和国 ・中華人民共和国
・インド ・ラオス ・ネパール ・パキスタン・イスラム共和国
・フィリピン共和国・シリア・アラブ共和国 ・タイ王国
・バングラデシュ共和国 ・カメルーン共和国 ・マケドニア
・ケニア共和国 ・マレーシア ・スウェーデン王国 
・ウガンダ共和国 ・アメリカ合衆国 ・ベトナム社会主義共和国