特定非営利活動法人
こども環境活動支援協会
L E A F
Learning and Ecological Activities Foundation for Children

平成15年度 LEAF企業プロジェクト
 企業・学校・NPOによる環境学習支援プログラムの開発


 活動の目的および概要

1.企画の目的

■ 様々な業種の企業とNPO、教育関係者が協働し、「衣」「食」「住」等のテーマに基づき、
 各企業の活動と消費者の役割を「循環」のしくみの中で認識できるような環境学習支援
 プログラムを実証的に研究開発する。

■ 小中学校で進められている「総合的な学習の時間」において企業関係者がプログラム提供を
 行い子どもたちが持続可能性」という社会の大切な価値観や多様な人々の生き方を学び、
 生きる力(人間力)を考えるきっかけづくりを行う。

 各企業が取り組む環境活動や社会貢献活動が「循環」としてつながっていることを知り、
 それを子どもに伝えるということを通して、子どもや教員、保護者と共に相互に学び合い、
 持続可能な社会の形成へとつなげる。

2.企画の概要
 「衣」「食」「住」「エネルギー」「エコ文具」「ビン」というテーマ別に生産加工
  
流通販売廃棄・再生など循環構造に基づく企業で分科会をつくり、小中学校における
  「総合的な学習の時間」を想定した環境学習プログラムを企画するとともに地域
  (西宮を中心に)の学校で実践する。

企業と学校のかかわり方

 現状 企業が学校教育に関わる際の「現状」と「必要」

企業が地域から求められている役割 学校が求めていること

・地域社会の一員として責任を持つ
・地域や消費者に対して広く情報を公開する

・社会の教育者としての役割を担う

 ● ● ●

・「総合的な学習の時間」の導入にともない、企業や地域で活動する
 大人が「外部人材」として学校教育に関わって欲しい。

子どもたちの今の勉強が、将来役立つということを伝えて欲しい。
・「生きた教材」を提供して欲しい。
・子ども達の身の回りのものと、仕事がつながっているということを
 伝えて欲しい。

 活動の必要性 企業の環境活動を社内活動やイメージアップといったことにとどめず、異なる業種の企業が協働で、
 地域に根ざした環境学習支援プログラムを企画・実施することにより、企業の環境活動を地域に定着させるとともに、
 子どもたちにも「生活と学習をつなぐ」生きた学習の機会を提供できる。また、企業の担当者にとっても、教えること
 を通じて、自分たちの取り組みや環境への理解を再考するチャンスともなる。

プロジェクトの進め方

@検討委員による協議
 中央や地域の経済団体、グリーン購入ネットワーク、教育関係者などによる検討会を設置し、
 企業が地域の学校において学習を支援するためのしくみづくりやプログラム内容について検討を行う。 

 <検討委員メンバー>
   座長 大阪ガスエネルギー文化研究所顧問 古館晋氏
     (社)日本経済団体連合会 関西事務所長 末松哲治氏
       大阪市立大学大学院創造都市研究科教授 矢野裕俊氏
       グリーン購入ネットワーク 事務局長 佐藤博之氏
       松下電器産業株式会社 秘書グループ 企画・渉外部長 入間川 吉雄氏
       サントリー株式会社 不易流行研究所 課長 狭間恵三子氏
       有限会社 環境システム研究所 代表取締役 神田喜代一氏
     
西宮市環境都市推進課 課長 小川雅由氏

Aテーマ別分科会による環境学習支援プログラムの企画
  テーマ別に生産・加工・流通・販売・処理など循環構造に基づく企業で分科会をつくり、
  小中学校における「総合的な学習の時間」を想定した環境学習プログラムを企画する。
          

  <テーマ別分科会&企業参加者一覧>

  エネルギー 地域性
ビン エコ文具
生産 素材メーカー 営農支援業 総合建設業
建設事務所
電力供給業者
ガス事業者
ガラス瓶製造業者
金型製造業者
製紙業
加工 製造業
専門商社
加工食品製造業
製菓業
環境管理薬剤の製造業
電子機器製造業者 清酒製造業者
ビール製造業
文具メーカー
販売 小売業 食品量小売業 木材卸売業者
建築物メンテナンス業
  酒類販売店
清酒流通業
文具店
小売店
消費

自分たちの生き方と産業がどのようにつながっているのか子どもたちが学ぶ

廃棄・再生 古着回収業 廃棄物処理業 再生緑化関連業
資材リサイクル業
行政 清瓶業
瓶原料加工業
古紙回収業者
参加企業
 ○昨年度
○潟`クマ
帝人
グンゼ
日光物産
○JA兵庫六甲
○生活協同組合コープこうべ
○大栄サービス
○潟Aンリ・シャルパンティエ
○有恒薬品工業
○新井組
日本リビング
中北幸 環境・建設研究所
○潟Aボック
轄。井電気商会
大阪ガス
新明和工業
東邦レオ
ダイキン工業
大栄サービス
難波電話電気工業
西宮市役所
日本気象
松下電器産業
且R村製壜所
辰馬本家酒造
葛g田製作所
且R一商会
日本山村硝子
潟アサ
(有)松田商店
潟Tクラクレパス
コクヨ叶シ日本支社

B学校でのプログラム実施
  分科会毎に、地域の学校(西宮市を中心)で学習支援プログラムを実施する。

 <分科会プログラム内容&実施校・実施日>

  エネルギー ビン エコ文具
テーマ 服は永遠の生命 食は生命の輝き 住まいに生命を くらしとエネルギー 西宮・お酒とビンのものがたり つながれエコ文具
エコ文具からはじめよう
目的 ・身近な衣類は用途に応じて、様々な繊維から出来ており使用後も様々な循環をたどる
・衣類を大切にするために、自分たちでできることを考えてもらう。
・食べ物と命はつながっている事を伝える。
・食べ物にこめられている命の重さや生産者の思いを伝える。
・「食」の循環の中で、生産者としての役割を考えてもらう。
・自然に対する感性を育むきっかけをつくる
・学校の中の建築素材に目を向ける事から、「住」を巡る自然のつながりを考えてもらう。
・「生命のある住まい」とは何かを考える。
・エネルギーの有限性や環境問題から、省エネの必要性を考える。
・エネルギーの素晴らしさや大切さを伝え、子どもたちの身近な暮らしの中でできる省エネの取り組みを紹介
・様々な大人が子ども達の暮らしを支えている事を伝える。
・西宮のお酒とビンの歴史的なつながりと、その産業を支える人々の思いを伝える。
・「酒のまち西宮」=「ビンのまち西宮」=「西宮の環境を学び、環境を大切にするまち」を伝える。
・ワンウエイビンとリターナブルビンという2つのリサイクル方法があることを伝える。
・グリーン購入と3Rをつなげて伝える。→買う時から選択し、使い終わった後に分別する事が大切。
・エコ文具のコストがなぜ高いかを考えてもらう。
実施校 西宮市立浜甲子園
中学校1年生
西宮市立浜甲子園
中学校1年生
西宮市立浜甲子園
中学校1年生
西宮市立平木小学校4年生 @西宮市立山口小学校3年生
A西宮市立安井小学校4年生
西宮市立深津
小学校5年生
実施日 平成15年11月12日
13:35〜15:25
平成15年11月12日
13:35〜15:25
平成15年11月12日
13:35〜15:25
@平成15年11月7日
A平成15年11月11日
B平成15年11月14日
平成15年11月10日9:45〜12:25
平成15年11月28日13:45〜15:05
平成15年10月20日
10:50〜12:25
Cシンポジウムの実施

「企業ができるこどもたちへの環境学習支援」
 (実施の目的)
  ・本プロジェクトの成果を発表し、全国への普及を目指す。
  ・企業が地域社会や教育に関わる事の社会的意義を確立する。
 (実施日時)
  ・平成16年2月9日(月) 午後1時30分〜午後4時20分
 (場所)西宮市プレラホール
 (参加費)無料